このサイトでは誰でもできる大葉の育て方をイラストを用いて詳しく解説します。
基本情報
栽培時期と栽可能能エリア
| 項目 | 栽培時期 | 栽培可能エリア |
|---|
| 種まき時期 | 4月中旬~6月 | 日本全国(寒冷地では5月以降推奨) |
| 植え付け時期 | 5月~6月 | 日本全国(苗を植え替える場合) |
| 発芽適温 | 20~25℃ | 全国(温暖な地域で特に適応) |
| 収穫時期 | 6月~10月 | 日本全国 |
| 栽培適温 | 20~30℃ | 全国 |
| 栽培に適した気候 | 日当たりが良く、風通しの良い場所 | 日本全国 |
| 栽培可能エリア | 北海道から沖縄まで | 日本全域で栽培可能(ただし寒冷地は温暖な季節限定) |
連作障害
大葉は根からアレロパシー物質(他の植物の成長を妨げる化学物質)を分泌します。連作を1〜2年続けると、この物質が土壌中で約30%増加し、発芽率が20%程度減少することが報告されています。これも連作障害の一因です。
さらに、連作を行うと、窒素やカリウムなどの栄養素が偏在します。例えば、3年目の連作では、土壌中の窒素が15〜20%、カリウムが10〜15%減少し、これが大葉の生育に悪影響を与えることがわかっています。
これらの数値から、大葉の連作障害を防ぐためには、適切な土壌改良や休耕を行うことが重要です。

※連作障害とは、同じ場所で同じ作物を何年も育て続けると、土壌中の栄養バランスが崩れたり、病害虫が増えて、作物の成長が悪くなる現象です。これにより、収穫量が減ったり、病気にかかりやすくなったりします。対策としては、別の作物を育てる「輪作」を行うか、土壌改良を行うことが効果的です。
栽培方法
土作り

pHレベル
大葉は弱酸性の土壌を好みます。土のpH値は6.0~6.5が最適です。酸性が強い場合は、石灰を加えて調整します。
有機物の量
堆肥や腐葉土を使って有機物を追加します。堆肥は1平方メートルあたり2~3kg程度が目安です。有機物が豊富な土壌は、水分保持力が高くなり、成長に有利です。
窒素、リン酸、カリウムの肥料バランス
大葉には窒素が特に重要です。基本的な肥料の割合はN-P-K(窒素-リン酸-カリウム)= 10:10:10の肥料を使用するのが一般的です。植え付け前には、1平方メートルあたり100g程度の肥料を施します。
土壌の深さと排水性
大葉は根を深く張るため、耕す深さは20~30cm程度が理想です。さらに、排水性が良い土壌が重要で、粘土質の土壌の場合は、砂を加えて改善することが推奨されます。
水分保持力
保水力のある土壌を作るために、ピートモスやバーク堆肥を使うと効果的です。これにより、根が乾燥しにくくなります。
種まき

大葉の種まきは、春の温かくなった時期に行うのが理想です。最適な温度は15〜25℃で、特に発芽温度は20℃前後が良いとされています。温度が低すぎると発芽率が下がるので、しっかりと気温を確認しましょう。
種は深さ1〜2cm程度の浅いところにまきます。大葉の種は小さいため、覆土は薄く、0.5cm〜1cmほどで十分です。また、発芽するまでの期間は7〜14日程度です。この期間は土壌を乾燥させないよう、適度な湿り気を保つことが重要です。
間引きは本葉が2〜3枚出た段階で行い、株間を10〜15cm程度に調整します。この間隔を保つことで、成長した際にしっかりとスペースを確保でき、光や栄養を十分に受け取ることができます。
発芽率は通常60〜80%ですが、適切な条件が揃えばそれ以上の結果を得ることが可能です。
追肥

大葉は定期的な追肥を行うことで、より健康に育てることができます。まず、追肥は植え付け後2〜3週間ごとに行うのが一般的です。大葉は窒素を多く必要とする植物なので、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)のバランスがN:P=10:10:10または12:8:6の肥料が推奨されます。
1回の追肥量は、約30〜50グラムを1平方メートルあたりに施すのが適切です。また、肥料は根に直接かからないように、株の周囲にまんべんなく散布するか、土に軽く混ぜ込むように施します。

※「追肥」とは、作物が生育している途中で追加で肥料を施すことです。最初に土壌に与えた元肥(基肥)だけでは、作物が必要とする栄養が不足する場合があるため、成長の段階に応じて適切な栄養を補給するために追肥を行います。追肥は、作物の健康な成長や収穫量の増加を目的としています。追肥は、作物の種類や成長段階によって適切なタイミングで行われ、通常、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素が含まれた肥料が使われます。適切な追肥は、作物の根や葉、果実の発育を促進し、品質や収量を高める重要な農業技術のひとつです。

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