このサイトでは誰でもできるほうれん草の育て方をイラストを用いて詳しく解説します。
基本情報
栽培時期と栽可能能エリア
| 地域 | 種まき時期 | 定植時期 | 収穫時期 | 栽培可能エリアの特徴 |
|---|
| 北海道 | 5月〜8月 | 6月〜9月 | 7月〜10月 | 寒冷な気候で、夏季の短期間に栽培が適しています。冬はビニールハウス栽培が主流。 |
| 東北地方 | 4月〜9月 | 5月〜10月 | 6月〜11月 | 寒冷地で、春から秋にかけて栽培が可能。冬はトンネル栽培などを利用。 |
| 関東地方 | 9月〜翌年3月 | 10月〜翌年4月 | 12月〜翌年5月 | 冬〜春の栽培が中心で、温暖な気候を利用した露地栽培も可能。 |
| 中部地方 | 9月〜翌年3月 | 10月〜翌年4月 | 11月〜翌年5月 | 山間部では寒さが厳しくなるため、平野部での栽培が盛ん。冬はビニールハウス栽培も実施。 |
| 関西地方 | 10月〜翌年2月 | 11月〜翌年3月 | 12月〜翌年5月 | 温暖な気候を利用し、冬〜春にかけて安定して栽培できる。 |
| 中国・四国地方 | 10月〜翌年2月 | 11月〜翌年3月 | 12月〜翌年5月 | 比較的温暖な地域で、冬場の栽培に適している。 |
| 九州地方 | 10月〜翌年1月 | 11月〜翌年2月 | 12月〜翌年4月 | 冬場も比較的温暖で、栽培が可能。トンネル栽培も利用される。 |
連作障害
ほうれん草の連作障害は、土壌中に病原菌が蓄積し、根腐れ病が増えることが主な原因です。連作すると、根腐れ病の発生率が30%〜50%増加し、生育不良を引き起こします。また、窒素やリン酸が不足しやすく、特にリン酸は20%〜30%減少します。さらに、土壌のpHが0.5〜1.0低下し、酸性化することで根の発育が阻害されます。
害虫も増えやすく、ネグサレセンチュウなどの発生率が20%〜40%増加します。連作障害を防ぐには、3〜4年の間隔を空けて栽培し、石灰や堆肥で土壌を改善することが重要です。

※連作障害とは、同じ場所で同じ作物を何年も育て続けると、土壌中の栄養バランスが崩れたり、病害虫が増えて、作物の成長が悪くなる現象です。これにより、収穫量が減ったり、病気にかかりやすくなったりします。対策としては、別の作物を育てる「輪作」を行うか、土壌改良を行うことが効果的です。
栽培方法
土作り

ほうれん草の土作りは、適切な土壌条件を整えることが重要です。まず、ほうれん草が好むpHは6.0〜7.0です。土壌のpHが低い場合、1㎡あたり100〜150gの石灰を施し、土にしっかり混ぜてください。次に、有機質として腐葉土や堆肥を1㎡あたり2〜3kg入れて土壌を改良します。これにより、保水性と通気性が改善され、ほうれん草の育成に最適な環境が整います。
基肥にはN-P-K比が8-8-8の肥料を使用し、1㎡あたり100〜120gを施します。特に窒素は成長に重要です。
追肥は発芽後2〜3週間でN-P-K比が15-0-0の窒素肥料を1㎡あたり30〜40g施します。
水やりは1週間に1〜2回、1㎡あたり10〜20Lの水を与えますが、排水が悪いと根腐れするため、畝間の排水を確保してください。
種まき

ほうれん草の種まきは、適切な間隔や深さを守ることで、均等に発芽し、健康な成長が期待できます。まず、土壌が整えられた畝に種をまきます。種まきのタイミングは、気温が15〜20℃の時期が最適です。
種は、畝に沿って深さ1〜2cmの溝を作り、1粒ずつ間隔を約5cm空けてまきます。畝幅が60〜90cmの場合、1列に植えるのではなく、2〜3列程度に分けて種をまくと良いでしょう。種をまいた後は、軽く土をかぶせ、手で押さえて密着させます。
1㎡あたり約10〜20gの種を使用します。土をかぶせた後、十分に水を与え、発芽まで土壌が乾燥しないように注意します。発芽までは通常7〜10日かかります。発芽後、苗が混み合っている場合は、間引きを行い、最終的に株間が10〜15cmになるように調整してください。
この方法に従えば、ほうれん草が均等に発芽し、健康に育つことが期待できます。
追肥

ほうれん草の追肥は、適切なタイミングと量で行うことで、健康的な成長を促し、収穫量を増やすことができます。ほうれん草の追肥は、発芽してから約2〜3週間後、葉が数枚展開したタイミングで行います。
まず、N-P-K比が15-0-0の窒素肥料を使用します。1㎡あたり30〜40gを目安に、株の間や畝の間に均等に散布します。肥料が直接葉に触れないよう、できるだけ株元に近い土壌に施し、その後、軽く土をかぶせてください。
追肥を施した後は、しっかりと水を与えて肥料が土壌に行き渡るようにします。水は1㎡あたり10〜15Lを目安に、土壌が湿る程度まで与えます。これにより、肥料が速やかに吸収され、ほうれん草の成長が促進されます。

※「追肥」とは、作物が生育している途中で追加で肥料を施すことです。最初に土壌に与えた元肥(基肥)だけでは、作物が必要とする栄養が不足する場合があるため、成長の段階に応じて適切な栄養を補給するために追肥を行います。追肥は、作物の健康な成長や収穫量の増加を目的としています。追肥は、作物の種類や成長段階によって適切なタイミングで行われ、通常、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素が含まれた肥料が使われます。適切な追肥は、作物の根や葉、果実の発育を促進し、品質や収量を高める重要な農業技術のひとつです。

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