このサイトでは誰でもできるブロッコリーの育て方をイラストを用いて詳しく解説します。
基本情報
栽培時期と栽可能能エリア
| 地域 | 植え付け時期(苗) | 収穫時期 | 栽培の特徴 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 5月~6月上旬 | 8月~10月 | 冷涼な気候に適し、夏〜秋にかけて収穫可能。 |
| 東北 | 4月~5月 | 7月~9月 | 寒冷地では春に植え付け、夏から秋に収穫。 |
| 関東 | 3月~4月、8月~9月 | 6月~7月、11月~12月 | 春と秋の二期作が可能。 |
| 中部 | 3月~4月、8月~9月 | 6月~7月、11月~12月 | 温暖な気候を生かして春と秋に栽培。 |
| 近畿 | 3月~4月、8月~9月 | 6月~7月、11月~12月 | 比較的暖かい気候で二期作が可能。 |
| 中国・四国 | 3月~4月、8月~9月 | 6月~7月、11月~12月 | 温暖な地域では秋も植え付け可能。 |
| 九州 | 2月~4月、8月~9月 | 5月~6月、11月~12月 | 温暖な気候で冬にも栽培できる。 |
| 沖縄 | 1月~2月、9月~10月 | 4月~5月、12月~1月 | 高温を避けて冬に栽培が主流。 |
連作障害
病害虫が増加する現象です。ブロッコリーはアブラナ科に属しており、根こぶ病やヨトウムシ、アオムシなどの害虫が特に問題になります。根こぶ病は酸性土壌で発生しやすく、根にこぶ状の腫れを引き起こし、作物が枯れる原因となります。
また、連作を続けると、窒素やリン酸、カリウムなどの必要な栄養素が不足し、葉が黄色くなるなどの生育不良が見られることがあります。土壌の栄養バランスが崩れると、微量栄養素の吸収も阻害され、結果的に作物全体の成長に悪影響を及ぼします。
連作障害を防ぐためには、最低でも3年間はブロッコリーや同じアブラナ科の作物を栽培しないようにし、他の科の作物(豆類やナス科など)と輪作を行うことが重要です。また、pH6.5~7.5の中性からややアルカリ性の土壌を保つために、酸性土壌では石灰を使って酸度調整を行います。さらに、堆肥や有機物を追加して土壌の肥沃度を高めることも、連作障害の軽減に役立ちます。
病害虫が蓄積した土壌に対しては、蒸気消毒や太陽熱消毒を行うことで病原菌や害虫を抑制し、土壌の健康を回復させることが可能です。

※連作障害とは、同じ場所で同じ作物を何年も育て続けると、土壌中の栄養バランスが崩れたり、病害虫が増えて、作物の成長が悪くなる現象です。これにより、収穫量が減ったり、病気にかかりやすくなったりします。対策としては、別の作物を育てる「輪作」を行うか、土壌改良を行うことが効果的です。
栽培方法
土作り

まず、土壌のpHを測定します。ブロッコリーはpH6.0〜7.5の土壌を好むため、測定器や試験紙を使って確認しましょう。もし酸性が強すぎる場合は、1平方メートルあたり100〜150gの石灰を加えて、pHを6.5前後に調整するのが理想的です。
次に、30cmの深さまでしっかりと土を耕します。ブロッコリーは深い根を張るため、しっかり耕しておくことで根がよく伸びます。粘土質の土壌であれば、堆肥や砂を混ぜて排水性を改善しましょう。
耕した後、1平方メートルあたり約5〜10kgの堆肥や有機質肥料を土に混ぜ込みます。窒素、リン、カリウムをバランスよく含む肥料を選ぶと、ブロッコリーの成長が促進されます。
土が整ったら、15〜20cmの高さで畝を立て、畝の幅は60〜70cm、畝と畝の間も60〜70cmの間隔を取ります。畝を高めに作ることで、排水性が向上し、ブロッコリーの成長に適した環境が作れます。
次に、黒いビニールマルチを畝に敷きます。これは地温を安定させ、雑草の発生を防ぐ効果があります。植え付ける場所にあらかじめ穴を開け、マルチを固定しておきましょう。
最後に、定植する前に畝に十分な水を与え、土をしっかりと湿らせます。乾燥した土では苗が根付きにくいため、水やりは非常に重要です。植え付け後も、定期的に水を与え、特に乾燥時にはこまめに管理する必要があります。
植え方

まず、畝に45〜60cmの間隔で植え付け用の穴を準備します。次に、トレイからブロッコリーの苗を慎重に取り出し、根を傷つけないようにします。準備した穴に苗を入れ、根がしっかりと土で覆われるようにします。その後、苗の根元の土を軽く押さえ、しっかりと固定します。最後に、苗全体にたっぷりと水を与え、しっかりと湿らせます。
追肥

まず、ブロッコリーが順調に成長している畝に肥料を用意します。追肥には、NPK 10-10-10などのバランスの取れた肥料を使用します。肥料は、株元から約10cm離れた場所に散布します。次に、肥料を軽く土に混ぜ込み、地表に残らないようにします。その後、十分な水を与え、肥料が土にしっかりと浸透するようにします。これにより、ブロッコリーの成長が促進され、健康な植物が育ちます。

※「追肥」とは、作物が生育している途中で追加で肥料を施すことです。最初に土壌に与えた元肥(基肥)だけでは、作物が必要とする栄養が不足する場合があるため、成長の段階に応じて適切な栄養を補給するために追肥を行います。追肥は、作物の健康な成長や収穫量の増加を目的としています。追肥は、作物の種類や成長段階によって適切なタイミングで行われ、通常、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素が含まれた肥料が使われます。適切な追肥は、作物の根や葉、果実の発育を促進し、品質や収量を高める重要な農業技術のひとつです。

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