このサイトでは誰でもできるのメロンの育て方をイラストを用いて詳しく解説します。
基本情報
栽培時期と栽可能能エリア
| 地域 | 種まき時期 | 植え付け時期 | 収穫時期 |
|---|
| 北海道 | 4月下旬〜5月中旬 | 5月中旬〜6月上旬 | 7月下旬〜8月 |
| 東北地方 | 4月中旬〜5月上旬 | 5月上旬〜5月下旬 | 7月中旬〜8月 |
| 関東・中部地方 | 3月下旬〜4月中旬 | 4月中旬〜5月上旬 | 6月下旬〜7月中旬 |
| 関西地方 | 3月中旬〜4月上旬 | 4月上旬〜4月下旬 | 6月下旬〜7月上旬 |
| 中国・四国地方 | 3月中旬〜4月上旬 | 4月上旬〜4月下旬 | 6月中旬〜7月 |
| 九州地方 | 3月上旬〜3月下旬 | 3月下旬〜4月中旬 | 6月上旬〜7月 |
| 沖縄県 | 2月下旬〜3月上旬 | 3月上旬〜3月下旬 | 5月下旬〜6月中旬 |
連作障害
メロンの連作障害について、数値データで見ると、連続して3年以上同じ畑でメロンを栽培した場合、収量が初年度に比べて30〜50%程度まで低下するケースが確認されています。また、土壌中に病原菌が蓄積されることでフザリウム病や萎凋病の発生率が高まり、連作2年目以降では40%以上の株に病害が発生し、3年目以降には発生率が70%を超えることもあります。連作障害によるストレスで果実の糖度も低下し、通常の糖度が13〜15度であるのに対し、影響を受けたメロンでは10〜12度程度に落ちる傾向があります。さらに、生育不良率も増加し、正常な生育率が90%以上であるのに対し、連作による影響で生育不良率が20〜30%に達することがあります。これらの数値から、連作障害が収量・品質・健康に大きく影響することがわかり、輪作や土壌改良が推奨されます。

※連作障害とは、同じ場所で同じ作物を何年も育て続けると、土壌中の栄養バランスが崩れたり、病害虫が増えて、作物の成長が悪くなる現象です。これにより、収穫量が減ったり、病気にかかりやすくなったりします。対策としては、別の作物を育てる「輪作」を行うか、土壌改良を行うことが効果的です。
栽培方法
土作り

1. pH値の調整
ハニーデューメロンは弱酸性から中性(pH 6.0〜6.8)を好みます。もし土壌が酸性寄り(pH6.0以下)ならば、1平方メートルあたり100~150gの苦土石灰を加え、土壌のpHを中和しましょう。施した後は約2週間置いて土と石灰をなじませると効果的です。
2. 排水性と通気性の確保
水はけの良い砂質土が理想的です。粘土質の場合、1平方メートルあたり20〜30%の割合で川砂や腐葉土を混ぜ、排水性と通気性を向上させます。また、ピートモスを10〜15%加えることで保水性も補強できます。
3. 有機物の投入と元肥
栄養豊富な土壌を作るため、堆肥を1平方メートルあたり3〜4kg混ぜ込みます。さらに、窒素・リン酸・カリウム(N-P-K)が10-10-20の割合の肥料を、1平方メートルあたり各成分10gずつ施します。施肥後、根が直接肥料に触れないよう土とよくなじませ、約3週間寝かせてから植え付けると、肥料焼けを防げます。
4. 微量要素の補充
カルシウムやマグネシウムも必要で、特にカルシウムは果実の肥大化に貢献します。土壌診断の結果を基に、必要に応じて苦土石灰(マグネシウム補充)や硫酸カルシウムを使用し、1平方メートルあたり100g程度を目安に加えます。
5. 畝立てと植え付け準備
元肥や改良材を加えた土をよく耕し、畝を作ります。畝は幅50〜60cm、高さ15〜20cmに整え、地温を高めるために黒マルチやビニールを使って覆い、植え付けまでに土壌を整えます。
種まき

1. 種まき時期と温度
ハニーデューメロンの種まきは、最低気温が18〜20℃以上になる春に行います。地温が20℃以上に達すると発芽が安定します。地域の気候に応じて4月~5月が適しています。
2. 種まき間隔と深さ
畝の上に30〜40cm間隔で種まきを行いましょう。1か所につき2~3粒の種をまき、発芽後に元気な苗を1本残す「間引き」を行います。種まきの深さは1〜1.5cmが目安です。土を軽くかぶせたら、軽く押さえて密着させます。
3. 土壌の湿度
種まき後は、発芽を促すために土壌の表面が乾かないように十分な水分を与えます。乾燥しやすい場合は、不織布などで覆って保湿を保つと効果的です。
4. 発芽管理
発芽には約7〜10日かかり、発芽が確認できたら間引きを行い、1か所1本の苗に整えます。また、苗が成長するまでの間、地温と湿度が安定するよう管理しましょう。
5. 移植時期
苗が本葉3〜4枚程度に成長し、しっかりした根が確認できるようになったら、間隔を50〜60cm取って畑に定植します。
誘因

メロンの誘引は、主枝と側枝の成長を調整し、果実の品質向上と収穫量増加を図るために行います。以下の手順で誘引を進めましょう。
1.支柱の設置
メロンの主枝が30~40cm程度に成長したタイミングで支柱を立てます。支柱の高さは1.5~2mが適しています。畝ごとに50~60cm間隔で支柱を立て、丈夫なネットや横紐を使って支柱同士をしっかり固定します。
2. 主枝の誘引
主枝が40~50cm程度に成長するまでは水平に伸ばし、地面から約10cmの高さで留めます。この高さで主枝を固定することで根張りを強化し、土壌からの水分や栄養をしっかり吸収できるようにします。
3. 側枝の選別と誘引
主枝から20~30cmごとに出てくる側枝のうち、強く健康なものを残し、その他の側枝は剪定します。成長途中の側枝が40cmほどになったタイミングで、支柱やネットに対して45度の角度で誘引します。側枝が均一に広がるようにし、各枝が重ならないよう調整してください。
4. 果実の配置と支え
果実が直径5~7cmに成長したら、その位置が安定するようにネットや布で軽く吊るします。果実同士の間隔は30cm以上開けると、風通しが良くなり病気予防につながります。
5. 継続的な誘引と支え直し
成長が進むと、主枝や側枝が更に延び、重さで垂れ下がる可能性があるため、1~2週間ごとに紐で支え直します。

※誘引は、茎が倒れないように支柱に結びつける作業です。誘引をすることで、野菜がまっすぐ育ち、重い実を支えることができます。また、日光が均等に当たるようになり、風通しも良くなるため、病気の予防にもなります。さらに、実が地面に触れないので、傷つきにくく、収穫もしやすくなります。誘引は野菜の健康な成長と豊かな収穫に欠かせない作業です。
追肥

1. 追肥のタイミング
ハニーデューメロンは開花後10〜14日目、そして果実がピンポン玉程度(直径4〜5cm)になった頃に追肥を開始します。このタイミングで施すと、果実の成長に必要な栄養が効果的に供給されます。
2. 追肥量と間隔
1平方メートルあたり窒素5g、リン酸5g、カリ5gを基準とし、果実が大きくなるにつれて追加します。肥料は10〜15cm離れた根の周囲に均等にまき、根に直接触れないようにします。肥料をまいた後は軽く土をかぶせ、肥料焼けを防ぎましょう。
3. 水やり
追肥後は必ず水を十分に与えて、土壌に肥料を浸透させます。

※「追肥」とは、作物が生育している途中で追加で肥料を施すことです。最初に土壌に与えた元肥(基肥)だけでは、作物が必要とする栄養が不足する場合があるため、成長の段階に応じて適切な栄養を補給するために追肥を行います。追肥は、作物の健康な成長や収穫量の増加を目的としています。追肥は、作物の種類や成長段階によって適切なタイミングで行われ、通常、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素が含まれた肥料が使われます。適切な追肥は、作物の根や葉、果実の発育を促進し、品質や収量を高める重要な農業技術のひとつです。

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