このサイトでは誰でもできるネギの育て方をイラストを用いて詳しく解説します。
基本情報
栽培時期と栽可能能エリア
| 地域 | 種まき時期 | 定植時期 | 収穫時期 | 栽培可能エリアの特徴 |
|---|
| 北海道 | 4月〜5月 | 6月〜7月 | 10月〜12月 | 冷涼な気候で、夏が短く冬が厳しい |
| 東北地方 | 3月〜4月 | 6月〜7月 | 10月〜12月 | 寒冷な気候、夏は比較的短い |
| 関東地方 | 3月〜4月 | 6月〜7月 | 10月〜12月 | 温暖な気候、年間を通じて比較的栽培しやすい |
| 中部地方 | 3月〜4月 | 6月〜7月 | 10月〜12月 | 山間部と平野部で気候差がある |
| 関西地方 | 2月〜4月 | 5月〜7月 | 9月〜12月 | 温暖な気候、栽培が比較的容易 |
| 中国地方 | 2月〜4月 | 5月〜7月 | 9月〜12月 | 温暖な気候、四季がはっきりしている |
| 四国地方 | 2月〜4月 | 5月〜7月 | 9月〜12月 | 温暖で雨が多い気候 |
| 九州地方 | 2月〜4月 | 5月〜6月 | 9月〜11月 | 温暖で冬も比較的暖かい |
連作障害
ネギの連作障害は、繰り返し同じ場所で栽培することで、病害虫や土壌の栄養不足が原因で生育不良を引き起こす現象です。具体的には、以下のような数値的な影響があります。
まず、連作によって土壌病害が増加します。ネギさび病や根腐れ病などが発生しやすくなり、これらの病気の発生率は最大で50%〜70%増加することが報告されています。これに伴い、収量は2年連続で同じ場所で栽培した場合、通常より30%〜50%減少します。
また、ネギは特にリン酸を多く必要とするため、連作によって土壌中のリン酸濃度が15%〜20%減少します。こうした栄養バランスの崩れは、2〜3年の休耕期間を設けるか、異なる作物を栽培することで回復が可能です。
さらに、土壌中の線虫の増加も問題です。連作を続けることで線虫の数が20%〜40%増加し、ネギの根の発育が妨げられます。このような連作障害を避けるためには、同じ畑でネギを栽培する場合、3〜4年の間隔を空けることが推奨されています。
最後に、土壌のpHも連作によって変動しやすくなり、特に酸性に傾きがちです。pHが0.5〜1.0ほど低下することがあり、これがネギの根の健康に悪影響を及ぼします。

※連作障害とは、同じ場所で同じ作物を何年も育て続けると、土壌中の栄養バランスが崩れたり、病害虫が増えて、作物の成長が悪くなる現象です。これにより、収穫量が減ったり、病気にかかりやすくなったりします。対策としては、別の作物を育てる「輪作」を行うか、土壌改良を行うことが効果的です。
栽培方法
土作り

ネギの土作りは、健康なネギを育てるために非常に重要です。以下のように、数値を用いて具体的な方法を説明します。
まず、土壌のpH値は6.0〜6.5が理想です。酸性度が高すぎる場合は、1平方メートルあたり100〜200gの石灰を撒き、pH値を調整します。
次に、ネギは排水性がよい土壌を好むため、堆肥を使って土壌を改善します。1平方メートルあたり3〜5kgの完熟堆肥を土に混ぜ込み、土壌をふかふかにして水はけをよくします。加えて、窒素、リン酸、カリウムのバランスを整えるために、1平方メートルあたり100gの化学肥料(NPK比率:10-10-10)を施します。
種まき

ネギの種まきは、適切な間隔と深さで行うことが重要です。まず、種をまく時期は地域によって異なりますが、一般的には3月〜4月が適期です。温度が低すぎると発芽が遅れるため、土壌温度が**15〜20℃**に達する時期が理想です。
種をまく前に、畝を作ります。畝は高さ10〜15cm、幅は20〜30cm程度に整え、畝と畝の間は30cmほどの間隔を空けます。次に、種をまく溝を作り、深さは1cm程度にします。深すぎると発芽しにくく、浅すぎると乾燥してしまうので注意が必要です。
種の間隔は1〜2cmごとにまきます。1平方メートルあたりの種まき量は、約5g程度が適量です。種をまいた後、薄く土をかぶせ(0.5〜1cm程度)、軽く押さえて土と種が密着するようにします。これによって発芽が安定します。
最後に、たっぷりと水を撒いて土を湿らせます。その後、乾燥を防ぐために、種まき後の土壌が乾かないように注意し、適宜水やりを続けます。発芽は通常10〜14日ほどで始まり、発芽後に本葉が2〜3枚出てきたら間引きを行い、株間を5cm程度に広げることで、健全な成長が促されます。
追肥

ネギの追肥は、生育を促進し、栄養を補うために重要です。追肥のタイミングは定植後、最初の追肥を2週間後に行い、その後は2〜3週間ごとに繰り返すのが基本です。
まず、1回目の追肥では、1平方メートルあたり50〜70gの化学肥料を施します。窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)のバランスが取れた肥料(N-P-K:10-10-10)を使用します。追肥はネギの根元から5〜10cmほど離して撒くのがポイントです。これにより、根に直接肥料が触れてダメージを受けるのを防ぎます。
2回目以降の追肥も同様に行い、特に葉の色が薄くなってきた場合には窒素を多めに補給することが推奨されます。追肥後はしっかりと土を軽く耕し、肥料を土に混ぜ込みます。肥料が土に浸透するように、追肥後には必ず水やりをします。

※「追肥」とは、作物が生育している途中で追加で肥料を施すことです。最初に土壌に与えた元肥(基肥)だけでは、作物が必要とする栄養が不足する場合があるため、成長の段階に応じて適切な栄養を補給するために追肥を行います。追肥は、作物の健康な成長や収穫量の増加を目的としています。追肥は、作物の種類や成長段階によって適切なタイミングで行われ、通常、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素が含まれた肥料が使われます。適切な追肥は、作物の根や葉、果実の発育を促進し、品質や収量を高める重要な農業技術のひとつです。

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