このサイトでは誰でも簡単にできるイチゴの育て方をイラストを用いて説明します。
基本情報
栽培時期と栽培可能エリア
| 栽培エリア | 播種時期 | 定植時期 | 開花時期 | 収穫時期 | 特徴 |
|---|
| 北海道・東北 | 8月〜9月 | 9月〜10月 | 1月〜2月 | 4月〜6月 | 冷涼な気候のため、ハウス栽培が中心。冬の厳しい寒さに対応した品種が利用されます。 |
| 関東・甲信越 | 9月〜10月 | 10月〜11月 | 12月〜2月 | 12月〜5月 | ハウス栽培が主流で、冬から春にかけて長い収穫期間が特徴。 |
| 中部・北陸 | 9月〜10月 | 10月〜11月 | 12月〜2月 | 12月〜5月 | 関東と同様に、ハウス栽培が主流で、冬の間も栽培が可能。 |
| 近畿・中国地方 | 9月〜10月 | 10月〜11月 | 11月〜2月 | 11月〜5月 | 温暖な気候を利用して、露地栽培も行われますが、ハウス栽培が一般的。 |
| 四国・九州 | 9月〜10月 | 9月〜10月 | 11月〜2月 | 11月〜5月 | 温暖な地域のため、早めに開花・収穫が可能。露地栽培も行われます。 |
| 沖縄 | 8月〜9月 | 9月 | 11月〜1月 | 11月〜3月 | 亜熱帯気候のため、最も早く収穫が開始される地域。 |
連作障害
いちごの連作障害は、同じ場所でいちごを続けて栽培すると、土壌に病害虫や有害微生物が蓄積し、次の作物の成長が悪くなる現象です。主な原因は、炭疽病や根腐れ病などの病原菌が増えたり、いちごが特定の栄養を吸いすぎて土壌の養分バランスが崩れたりすることです。また、いちごの根から分泌される物質が土壌に溜まることも、根の成長を妨げる要因になります。
これを防ぐためには、いちご以外の作物を交互に栽培する輪作や、土壌を蒸気や薬剤で消毒する方法、堆肥や有機肥料を使って土壌の回復を図ることが効果的です。

※連作障害とは、同じ場所で同じ作物を何年も育て続けると、土壌中の栄養バランスが崩れたり、病害虫が増えて、作物の成長が悪くなる現象です。これにより、収穫量が減ったり、病気にかかりやすくなったりします。対策としては、別の作物を育てる「輪作」を行うか、土壌改良を行うことが効果的です。
栽培方法
土作り

まず、土をほぐして雑草を取り除きます。次に、堆肥や有機物を混ぜ込んで土を栄養豊富にします。続いて、pHテストを行い、適正なpH5.5〜6.5に調整します。その後、バランスの取れた肥料を加え、最後に排水を良くするために畝や高畝を作ります。
種まき

まず、育苗用トレーに育苗土を入れます。次に、いちごの種を土の表面に優しく置きます。種の上に薄く土をかぶせ、軽く水を与えます。最後に、トレーをラップで覆うか、湿度の高い環境に置いて発芽を促進します。
植え方
まず、植え付けの前に土を準備します。いちごは水はけが良く、栄養豊富な土を好むので、堆肥や有機肥料を土に混ぜてから植えるのが理想的です。次に、畝を作り、そこにいちごの苗を植え付けます。苗のクラウン(株元)が土に埋もれないようにし、根が広がるように植えます。
苗と苗の間隔は30cm程度空け、畝と畝の間は60cmほど開けて通気性を確保します。植え付け後は、十分に水を与え、乾燥を防ぐためにマルチや敷き藁を使って保湿します。これにより、雑草も抑えられます。
植え付けの後、適度な日当たりと水やりを維持しながら、追肥も忘れずに行いましょう。これで、いちごが健康に育ち、美味しい実をつける準備が整います。
誘因


まず、支柱やサポートシステムを設置します。次に、いちごのランナーを優しく支柱に結びつけます。植物同士が密集しないように間隔を保ち、風通しを良くします。成長に伴い、ひもや支柱の位置を調整し、いちごが健康に育つようにサポートを続けます。

※誘引は、茎が倒れないように支柱に結びつける作業です。誘引をすることで、野菜がまっすぐ育ち、重い実を支えることができます。また、日光が均等に当たるようになり、風通しも良くなるため、病気の予防にもなります。さらに、実が地面に触れないので、傷つきにくく、収穫もしやすくなります。誘引は野菜の健康な成長と豊かな収穫に欠かせない作業です。
追肥

追肥は、いちごの生育期に3回程度行います。最初の追肥は植え付けの1ヶ月後、2回目は春に花が咲く頃、3回目は収穫後の秋に行います。1㎡あたり30〜50gの化成肥料を使い、1株あたり5〜10g程度を与えるのが適量です。肥料の成分は窒素、リン酸、カリウムがバランスよく含まれた8-8-8や10-10-10のものが理想的です。
追肥後は根元にたっぷり水を与え、1株あたり500ml〜1リットルの水を目安にします。土がしっかり湿るように水やりをすることで、肥料が根までしっかり届き、効果が発揮されます。

※「追肥」とは、作物が生育している途中で追加で肥料を施すことです。最初に土壌に与えた元肥(基肥)だけでは、作物が必要とする栄養が不足する場合があるため、成長の段階に応じて適切な栄養を補給するために追肥を行います。追肥は、作物の健康な成長や収穫量の増加を目的としています。追肥は、作物の種類や成長段階によって適切なタイミングで行われ、通常、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素が含まれた肥料が使われます。適切な追肥は、作物の根や葉、果実の発育を促進し、品質や収量を高める重要な農業技術のひとつです。

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